花垣 BLEND in 純米古酒
「さあ、人生をブレンドしよう。」
3年超熟成させた純米酒を数種類ブレンドし、飲みやすさと調和のとれた味わいを追求した古酒です。
日本酒の熟成という新たな世界へ誘うカジュアルな逸品です。温めるとさらに美味しさが広がります。
分類 | 日本酒(古酒) |
---|---|
特定名称 | 純米 |
原材料名 | 米(国産)・米麹(国産米) |
アルコール分 | 16度 |
精米歩合 | 60% |
お召し上がり方 | 冷/常温/ぬる燗 |
保存方法 | 冷暗所 |
ネーミングについて
「BLEND in」とは「~と調和する」ということ。人生・心・哲学・美学・思想など、愛飲者自身の思考と融合し人生を豊かにしてくれるお酒になることを願って名付けました。
容易に答えが見つかってしまう現代だからこそ想いを馳せてじっくりと味わっていただきたいという願いが込められています。
ブレンディングについて
「花垣 BLEND in 純米古酒」をブレンドするにあたり、総責任者を務める当主南部隆保に加え、日本酒に精通する20~30代のソムリエ、きき酒師、サービスのプロの若い人材を招致。
熟成古酒を既存の手法を用いてブレンディングするのではなく新しい目線を取り入れ”カジュアル”で人と調和する熟成古酒を追求するため多数の熟成古酒の原酒をティスティングを致しました。
その上で無限にある熟成古酒のブレンド比率を試行錯誤し、ブレンダー全員の意見を集約した本商品に最も求める酒質へ導き出しました。
BLEND in への軌跡
花垣が日本酒の「熟成古酒」の貯蔵を開始したのは1990年のことです。
ウイスキーやワインは、熟成で酒質が向上するという概念があるのに、なぜ日本酒にはないのだろう?
長年そう考えていた南部酒造場の9代目・現当主である南部隆保は、ある時100年前に醸造された日本酒をきき酒することになりました。その際に、初めて口にした得も言われぬ熟成古酒の味わいに、一瞬にして魅了され、「古くて新しい日本酒の幕開けだ」と直感し、自社で熟成古酒を開発しようと決めた。
しかし、これまで本格的に日本酒の長期熟成に取り組んだ経験がなく、どんなお酒がどのように育っていくのか全くの未知数。全国でも取り組み始めたのは数社だけ、その日から手探りで研究する日々が始まりました。
まずわかったのは、熟成古酒は目的を持って設計すべきものだということ。日本酒の造り方や、米の種類によって違いが生まれ、成分の濃さによって熟成の進み方大きく変わっていく。熟成古酒とは、ただ時間の経過によって生み出されるものではなく、最終的にどんな酒質を目指すのか、模索して造っていくものだとわかりました。
様々な種類の日本酒を熟成させながら、熟成古酒に適した日本酒を模索していく中で、より成分が濃いお酒が向いているのではないかと考え、アミノ酸などの味成分が多くなる全麹造り、そして甘味成分が多くなる、貴醸酒造りへと発展していきました。
そして、開発を始めてから9年後の1999年に、初めて熟成古酒が年譜シリーズとして商品化されました。
熟成古酒の貯蔵を始めてから30年余りが経った現在では、1990年に最初の貯蔵を開始に日本酒を筆頭に、年代別に50種類以上、1800mlで2万本の熟成古酒を保有するまでとなりました。
いよいよ熟成古酒を継続的に販売できる見込みが立ったことから、熟成古酒の世界のさらなる開拓を目指し、熟成古酒シリーズのリニューアルに至りました。
「花垣 BLEND in 純米古酒」の前身となる2008年に発売開始されたブレンド古酒「調熟純米古酒」は、当時まだまだ一般的に知られていなかった熟成古酒の素晴らしさを、広く世間の人に知ってもらおうと開発されました。
手頃な価格であることはもちろん、飲みやすく調和のとれた味わいに仕上げるため、熟成年数の異なる数種類の純米酒をブレンダーである南部隆保を中心に蔵人と協議し、絶妙なバランスでブレンディングが行われてきました。
このブレンド古酒の誕生によって、花垣の熟成古酒の世界に足を踏み入れてくださる人が増え、認知度も高まる結果となりました。
そして、まだ熟成古酒を飲んだことがない若い世代をターゲットに絞り、”カジュアル”をコンセプトとした「花垣BLEND in」が登場。
シックでスタイリッシュなラベルデザインに変化し。日本酒とは思えないようなスマートさと、手にしやすいサイズ・リーズナブルな商品へ変化を遂げました。